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金融機関からの融資をスムーズにする方法はありますか。

A1.経営者自身の経営・財務管理能力のレベルアップを図ること
2.事業計画書を通じて経営実態や財務情報を開示すること

 もちろん、物的な担保や信用力のある保証人がいれば借入はスムーズにいきます。しかし、一般に中小企業の場合、物的・人的な担保力が弱いのが実態です。この担保力を補うものとして、前記のふたつが重要です。

 各金融機関は、自身の経営内容の建て直しを図っており、従来に比べて、貸出先の選別や、リスク管理を徹底してきています。つまり、金利リスク・信用リスクも含めて顧客ごとに取引採算を把握し、高収益をもたらしてくれる顧客に対してはサービスを充実させ、囲い込みを図り、逆に低収益の顧客に対しては、金利の引き上げやサービスの削減を行っています。
中小企業は一般に信用リスクは高く、取引ロットは小さいため、このような管理が徹底されるほど金利や手数料が引き上げられたり、渉外担当者の訪問回数などのサービスが低下することが考えられます。
 また、金融機関が中小企業と取り引きする際の問題点を見ると、「経営・財務管理能力に欠ける」「財務内容が悪い」「実態の非開示」が上位に上げられています(中小企業庁、中小企業金融環境実態調査)。このような点を踏まえ、今後は経営者自身の経営・財務管理能力のレベルアップを図り、財務内容の改善を図るとともに、事業計画書を通じて自社の健全性を広く開示することが重要となります。

 中小企業にとって事業計画を策定することは、今後の事業活動を明確化し、それに基づいて内部資金では賄えない金額を想定するなど、キャッシュフローを管理したり、また、金融機関の審査が、有担保主義から債務者の償還能力に重きを移す動きに対応して、自らの信用力を金融機関に説明するためにも重要です。

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