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取引をしている金融機関から経営改善計画書の提出を要求されました。外部関係者に信頼される実現性の高い計画書とは、どのようにして作成するのか教えてください。

A経営改善計画書は、
   @自社の現状分析
   A問題点の洗い出し
   B目標の設定
   C改善策の検討
   D計画の文書化
      ― というステップを踏んで作成します。

【自社の現状分析】

 経営改善計画書を作成するうえで、最も重要な作業が現状分析です。しっかりとした現状分析により問題点が明確になり、適切な改善策が策定できます。この現状分析においては、SWOT分析と呼ばれる手法が効果的です。これは、内部環境としての自社の経営資源の弱み、外部環境としてのビジネスの機会と脅威といったプラス要因、マイナス要因を整理分析し、これにより今後の進むべき方向性を見極める経営手法です。SWOT分析を財務分析を組み合わせて的確な現状分析と行うことが重要です。 

【問題点の洗い出し、改善策の検討】

 現状分析により問題点を洗い出し、その原因を確定した後は目標利益を設定します。そしてそれを達成するための必要売上高を損益分岐点分析により算出しますが、現場での売上予想がこれを下回る場合は、経費削減等の改善策を検討します。その際は、先に原因を確定した問題点の解決策を念頭に置き検討することが必要です。 

【経営改善計画の文書化】

 最後に、経営改善計画を文書化します。計画書には自社の現状分析、経営改善策、改善スケジュール、予想損益計算書、予想貸借対照表、資金繰り予定表といった内容を盛り込みます。ここで大切なことは、改善策と改善スケジュールには必ず実施責任者を明記しておくことです。責任者不在の計画であっては金融機関からの信頼も得られません。 また、計画の実施後は、月次決算等の社内データによりその進捗状況を常に把握し、場合によっては計画を見直すことも必要です。

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